岡田准一主演「白い巨塔」ネタバレあらすじと感想

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TVネタ

『白い巨塔』は、「テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル」として、テレビ朝日系列で2019年5月22日(水曜日)から26日(日曜日)の5夜連続で21時から放送されました。

主なキャスト

財前五郎(岡田准一)
浪速大学医学部第一外科 准教授→浪速大学医学部第一外科 教授。
腹腔鏡手術を専門とする天才的なオペの名手ゆえに実力主義で自信家

里見脩二(松山ケンイチ)
浪速大学医学部第一内科 准教授→関西がんセンター先端医療研究所 医師。財前の唯一の友人

東貞蔵(寺尾聰)
浪速大学医学部第一外科 教授→近畿労災病院 院長。財前の恩師
東都大学医学部卒業。野心が強く、日に日に大きくなる財前の存在に嫉妬心を抱き、次期第一外科教授次期教授に財前ではなく他大学の菊川を推薦する。

鵜飼裕次(松重豊)
部長、第一内科 教授、第一内科 部長。次期第一外科教授選選考委員会 委員。絵画収集が趣味。

柳原雅博(満島真之介)
第一外科 医局員→第一外科 助教→高知県の無医村の医師。財前の部下。亡くなった患者の担当医。

亀山君子(美村里江)
第一外科 看護師。
第四夜では、既に看護師を退職して妊娠している。2審で患者の遺族側の証人になった。正義感の強い旦那さんがいる。

財前又一(小林薫)
財前五郎の義父。財前産婦人科 院長、大阪中央医師会 副会長。教授の父という看板が欲しかった。

財前杏子(夏帆)
財前五郎の妻及び財前又一の娘。

黒川キヌ(市毛良枝)
財前五郎の母。岡山に住んでいる。最期まで五郎には会わなかった。

佐々木庸平(柳葉敏郎)
繊維問屋・佐々木商店店主。
糖尿病の悪化に伴い診療所の紹介で浪速大学病院に行って検査を受けた結果、糖尿病以外の膵臓癌と診断される。財前の手術によって腫瘍は摘出されたものの、手術後しばらくして容態が急変し、膵臓癌とは関係ない肝不全により息を引き取った。

佐々木よし江(岸本加世子)庸平の妻。

佐々木庸一(向井康二)庸平の息子

関口徹(斎藤工)
関口法律事務所 所長兼弁護士。原告側(佐々木家)の代理人を受ける。
以前は河野法律事務所に所属していた。

ドラマのあらすじ&感想

腹腔鏡の名医で出世欲の強い財前五郎(岡田准一)。教授になれなかった劣等感から教授の義父になりたい財前又一の権力やお金の力などあらゆる手段を使って成り上がり、恩師や友人を裏切ったり犠牲にして教授の座を掴む。

出世することに夢中で患者の声に耳を貸さず、自分の技術を疑わず、周りの進言にも耳を貸さず、自分の間違いを認めず。。。

独特の大学病院ならではの教授の言うことには逆らえないシステムで財前が執刀したある術後の患者の容態がが悪くなっていってしまう。

術後一度も患者を診ないままドイツの学会へ行き、その間に患者は亡くなってしまい、納得できない家族が財前教授を相手に裁判を起こす。

担当医にカルテの改ざんを命じたり、当時かかわったスタッフへ弁護士とともに根回しして隠ぺい工作に奔走して一審は勝訴。教授の次は理事になるため意欲を燃やす。

遺族は納得できず控訴。

遺族側の弁護士が辞めたナースの居場所を探し出し説得。財前側の弁護士もナースの旦那さんにお金を渡して隠ぺい説得を図るが曲がったことが嫌いな旦那が怒って説得失敗。

ナースが証言台に立ち当時の様子を証言。少しひるんだ財前教授が担当医で自分の部下の柳原へ責任転嫁するような証言をすると、傍聴席で聞いていた柳原が反旗を翻し「うそだ!」とさけぶ。

今を逃せば真実はまた隠ぺいされてしまうと裁判官を説得し、再び証言台に立つことになった柳原。一審での証言を覆しカルテを改ざんした、証拠もあると証言。結果遺族側に賠償金を払うよう判決が出る。

一審が終わる辺りから腰を抑える仕草が増えた財前。疲労やストレスだと思っていたが、敗訴の結果を受け、マスコミに取り囲まれた中で倒れてしまう。結果はすい臓がんのステージ4で肝転移の可能性もある状態。

浪速大学は隠したくて本人へ病名を教えない。財前は大学は信用できないと里見の所へ行き診察を頼む。そこで結果を知る。

結果を見てまだ手術できるという。里見は抗がん剤用を勧める。でもすい臓がんの根治術は手術だけだと財前は言う。でもそれを手術できる医師がいない。元恩師の東教授に執刀を依頼し手術。。。

これで病気が治って改心して償っていい医者になって。。。って美談で終わらないのがこの小説の凄いところだなと思った。。。

手術はしたが、腹膜播種が進んでおり手のほどこしようが無い状態でそのまま閉腹。

執刀医に診にきてもらえるのって安心するんだということを財前は初めて知る。

因果応報というにはあまりにも厳しすぎる現実。人の痛みが分かった今ならたくさんの患者を救えるのに。神様は許してくれなかった。
命を選んで治療して一人の命を無下に扱ったかもしれないけど、たくさんの命を救ったであろう名医だったことには違いないのに。

悔い改めて死を受け入れて医師として患者を助けてきたことを誇りに思い、医師ならではの考え方で自分の体を今後の治療の研究にと提供。医師として自分の病状に気づけなかったと病院へのお詫びの手紙を里見へ託して息を引き取って終わった。

短いながらも絶頂と転落、死という壮絶な人生だったからか、岡田准一の存在感も凄かったからか。これで当分は私の中では財前教授といえば唐沢寿明から岡田准一に塗り替えられた。

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